貝を作る(読み)カイヲツクル

デジタル大辞泉 「貝を作る」の意味・読み・例文・類語

かいつく・る

《泣くとき、ハマグリのように口をへの字形にするところから》泣きだしそうな顔をする。べそをかく。
「―・るもいとほしながら」〈明石

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「貝を作る」の意味・読み・例文・類語

かい【貝】 を 作(つく)

  1. ( 泣き出す時の口つきが、ハマグリの形に似ているところから ) 口をへの字に曲げて、泣きだす。べそをかく。泣き顔をする。子供や僧について言うことが多い。
    1. [初出の実例]「『今日の御送りに、つかうまつらぬ事』など申して、かひをつくるも、いとほしながら」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)

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