貝塚山遺跡(読み)かいづかやまいせき

日本歴史地名大系 「貝塚山遺跡」の解説

貝塚山遺跡
かいづかやまいせき

[現在地名]富士見市渡戸一丁目

武蔵野台地の東端、荒川沖積地と砂川すなかわ堀の支台に面し、北東方向に延びる標高二〇メートルの舌状台地にある。昭和五八年(一九八三)発掘調査され、旧石器時代、縄文時代早期・前期中期・後期の竪穴住居跡が発見された。遺跡の中心となるのは早期野島期の一五七の炉穴群で、荒川右岸武蔵野台地でこのような多数の炉穴が発見された遺跡はほかにない。明治四〇年(一九〇七)に東京帝国大学人類学教室が現地調査を行い、「今から三千年以前のコロボックル人種の居住せる跡なり」と証明して帰った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android