財産計算(読み)ざいさんけいさん(その他表記)Vermögensrechnung

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「財産計算」の意味・わかりやすい解説

財産計算
ざいさんけいさん
Vermögensrechnung

財産法ともいう。企業会計上の損益計算 (損益法) に相対する概念。すなわち企業が所有している諸資産の金額合計 (この評価にあっては取得原価基準と時価基準が考えられる) から,諸負債金額を差引いて正味財産 (自己資本) を算定する計算方式である。正味財産が毎期増加しつつあれば企業は利益を生んでいることになり,減少していれば損失が生じたことになる。このように企業会計のメカニズムは損益計算,財産計算の両者によって利益を計算し,両者の利益金額の一致をもって計算過程の正確性を立証する。複式簿記といわれる理由もここにある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android