精選版 日本国語大辞典 「自己資本」の意味・読み・例文・類語
じこ‐しほん【自己資本】
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自己資本とは、会社(企業)の総資本のうち、資本主に帰属する部分をいう。株式会社において自己資本は株主資本という。法的には、自己資本概念は広義から狭義まで、次の三つに分けて考えられる。(1)貸借対照表の純資産の部に計上される全額とする(会社計算規則73条1項3号)。(2)純資産の部の株主資本に係る項目に計上される全額とする(同規則76条1項1号イ)。(3)この株主資本に係る項目のうち資本金の項目に計上される全額とする(同規則76条2項1号)。これに対し、会計学上では、単なる資本をもって自己資本とすることが多い。なお自己資本をとくに他人資本と対比させていう場合があり、この場合は貸借対照表の純資産の部が自己資本に、負債の部が他人資本に相当するものと考えられる。このように純資産および負債という言い方をせず、あえて自己資本および他人資本という呼び方をする場合は、ともに貸借対照表貸方に表示される企業の資金の調達源泉として、同質のものと考えるからである。すなわち資産および負債を、正および負の財産とみて両者の差額を自己資本と考えるのではなく、他人資本および自己資本の双方を、資金の運用形態である資産と対置して考えるのである。
[岸田雅雄]
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… 現在の日本においては,他の先進資本主義諸国に比べて,大企業における経営者支配の傾向が顕著に強いと指摘する見解もある。その原因としては,諸外国では,機関投資家が大株主として存在し,機関投資家は利益配当と株価の値上がりを期待しているので,そうした大株主の期待に反した経営者はTOB(株式公開買付け)等により経営者としての地位を追われる危険にさらされているため,株主の利益を最優先に考えざるをえないのに対して,日本の大株主はおもに取引先である事業法人・金融機関であるため,大株主は取引の機会さえ確保できれば配当・株価に関しては無関心であり,むしろ大会社の経営者は株式安定工作と呼ばれる株式相互保有を通じて互いに地位を保障しあっているため,株主の利益を代表する立場の強力な者がいないこと,経営者と従業員が一体という日本的経営の理念からいくと株主は会社内ではよそ者であって力が弱いこと,あるいは自己資本比率が低いため金融機関の力に比べて株主の力が弱いこと,等があげられている。(3)株主の利益を守るための法制度 経営者支配のもとにある大規模な株式会社では,大衆投資家である株主の利益が適切に守られないおそれがある。…
…この意味の資本は従来,別のことばでもさまざまに呼称されてきた。たとえば純資産(資産と負債との差額という意味),正味財産(資産としての積極財産と,負債としての消極財産との差額という意味),自己資本(資本主みずからが拠出し,みずからに帰属する資本という意味。これに対し負債を他人資本といい,両者を合わせて総資本とし,総資産に対比させる),資本主持分(資本提供者の一人としての資本主にかかわる持分という意味。…
※「自己資本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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