普及版 字通 「賚」の読み・字形・画数・意味
賚
15画
[字訓] たまう・たまもの・ねぎらう
[説文解字]
[字形] 形声
声符は來(来)(らい)。〔説文〕六下に「賜ふなり」とあり、〔書、文侯之命〕「爾(なんぢ)に秬鬯(きよちやう)(香り酒)を賚(たま)ふ」の文を引く。〔論語、尭曰〕に「に大賚り」のように、もと神意によって与えられることをいう。金文にまた「(たま)ふ」の字を用いることがある。
[訓義]
1. たまう、たまもの。
2. ねぎらう、あたえる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕賚 財を以て相ひ當るなり。阿奈比波加利須(あきなひはかりす)、、加不(かふ)〔名義抄〕賚 アタフ・タマフ・タマモノ 〔字鏡集〕賚 タマモノ・タマフ・ウヤマフ・アタフ
[語系]
賚・來・lは同声。(らい)は労来、ねぎらう意。釐li、(頼)lat、(類)liutも声義近く、恩頼をいう。
[熟語]
賚及▶・賚給▶・賚功▶・賚賜▶・賚錫▶・賚持▶・賚▶・賚賞▶・賚奨▶・賚奉▶・賚予▶
[下接語]
宴賚・恩賚・賚・眷賚・犒賚・賜賚・錫賚・殊賚・賞賚・振賚・大賚・賚・頒賚・賻賚・撫賚・褒賚・優賚・労賚
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報