賞多郷(読み)さがたごう

日本歴史地名大系 「賞多郷」の解説

賞多郷
さがたごう

和名抄流布本に「賞多」、高山寺本・伊勢本に「賞多」と記し、高山寺本に「散賀多」と訓ずる。大井おおい郷の西、現越智おち菊間きくま町の全域を含むと推定される。鎌倉時代の文書では佐方と記され、町内に大字佐方さがたがある。寿永三年(一一八四)四月二四日付源頼朝下文(賀茂別雷神社文書)に「伊与国菊間庄佐方保」とみえ、広さは「菊万庄 百三十町」「佐方保廿四町小」(御裳濯川和歌集紙背文書)とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 大井 別府

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android