質美庄(読み)しつみのしよう

日本歴史地名大系 「質美庄」の解説

質美庄
しつみのしよう

石清水いわしみず八幡宮(現八幡市)領の荘園。江戸時代の質美村を中心とした地域に比定される。

治安三年(一〇二三)一〇月五日付僧兼清解案(石清水文書)に「一庄家捌箇所」として「丹波国一所名質美庄」とみえるのが早い例である。また天喜三年(一〇五五)月不詳二八日付丹波国後河荘田堵等解(百巻本東大寺文書)に「当国船井郡北県八幡宮寺御領所志津禰御庄」とあるのも、当荘をさすものと考えられる。また天仁元年(一一〇八)一二月三〇日付官宣旨(石清水文書)には、「不致本寺之勤庄庄」のうちに「丹波国質美庄」とみえ、八幡宮極楽ごくらく寺院主の領掌が命じられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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