赫然(読み)カクゼン

デジタル大辞泉 「赫然」の意味・読み・例文・類語

かく‐ぜん【×赫然】

[ト・タル][文][形動タリ]
はげしく怒るさま。
「顔色忽ち変じ、―として曰く」〈織田訳・花柳春話
輝くさま。
「―たる色の衣を纏い」〈鴎外舞姫

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「赫然」の意味・読み・例文・類語

かく‐ぜん【赫然】

〘形動タリ〙
① かっと怒るさま。激怒するさま。
竹生島縁起(1414)「于時件神赫然発憤、急出東風返中臣之舟
※花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉六一「顔色忽ち変じ、赫然(カクゼン)として曰く」 〔漢書‐枚乗伝〕
② 輝き、盛んなさま。あきらかなさま。
※大学垂加先生講義(1679)「所謂明命赫然、無内外者、人己合一のなりが能見ゆるぞ」
※舞姫(1890)〈森鴎外〉「赫然たる色の衣を纏ひ」 〔蜀志‐諸葛亮伝〕

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