化学辞典 第2版 「超薄膜切片法」の解説
超薄膜切片法
チョウハクマクセッペンホウ
ultra-thin sectioning method
生物試料の内部構造を光学顕微鏡で研究するのに切片法が用いられている.電子顕微鏡は分解能がきわめて高いので,試料の超微細構造を観測することができるが,電子線の透過力はきわめて小さいので,電子顕微鏡のための試料は少なくとも0.1 μm 以下の厚さにする必要がある.この超薄膜切片をつくる方法は,一般に固定,脱水,包理,超ミクロトームによる切片作成という順を追って行う.ガラスやダイヤモンドのナイフを用いる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報