最新 地学事典 「超高温変成作用」の解説
ちょうこうおんへんせいさよう
超高温変成作用
ultrahigh-temperature metamorphism
一般的なグラニュライト相温度を超える900℃以上の条件下で,中〜下部地殻条件の15kbar程度以下の圧力条件で起こる地殻内の最高温度条件を示す変成作用。Harley(1998)により定義され,UHTと略記される。超高温泥質変成岩では,4種類の典型的な鉱物共生が認められ,約8〜10kbar以上の高圧側では,低温で直方輝石+珪線石,高温でサフィリン+石英が安定となる。一方,低圧側では,低温でざくろ石+菫青石,高温でスピネル+石英が安定となり,大隅石が出現することもある。超高温変成作用は一般的な黒雲母の安定領域よりも高温となるが,Fに富む黒雲母は1,100℃を超えても安定に存在する。
執筆者:小山内 康人
参照項目:変成岩形成場の模式図・変成相
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

