普及版 字通 「蹌」の読み・字形・画数・意味
蹌
17画
[字訓] よろめく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は倉(そう)。〔説文〕二下に「動くなり」とする。〔詩、斉風、猗嗟〕に「巧趨(かうすう)、蹌(さう)たり」、また〔書、益稷〕に「鳥獸蹌蹌す」とあって、歩む姿、舞う姿にいう語である。蹌踉はよろめくさまで、もと形況の語であろう。
[訓義]
1. うごく、よろめく。
2. すみやかに歩く、ゆるく舞う。
3. (しよう)と通じ、はしる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕蹌 オゴク・ウゴク・ホトバシル・ウクツク・ヲヅリ・ヲドル 〔字鏡集〕蹌 ウツク・ウクツク・ヲツク・ウゴク・ホトバシル・ヲドル
[語系]
蹌・()・tsiangは同声。は〔説文〕二下にに作り、「行く皃なり」、五下は「鳥獸來りてする聲なり」とあって、足早にたち動くさまの語である。相羊siang-jiangはいくらかゆっくりした歩きかたをいい、同系の語である。
[熟語]
蹌捍▶・蹌▶・蹌蹌▶・蹌揚▶・蹌踉▶
[下接語]
趨蹌・踉蹌
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報