蹌踉(読み)ソウロウ

デジタル大辞泉 「蹌踉」の意味・読み・例文・類語

そう‐ろう〔サウラウ〕【××踉】

[ト・タル][文][形動タリ]足もとがしっかりせず、よろめくさま。
「―と椅子から立ち上った」〈芥川山鴫

よろけ【蹌踉/蹣跚】

よろけること。
珪肺けいはい俗称

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精選版 日本国語大辞典 「蹌踉」の意味・読み・例文・類語

よろ‐めき【蹌踉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. よろめくこと。
    1. [初出の実例]「腹を触れ合った二頭の馬の小さいよろめきで」(出典:招魂祭一景(1921)〈川端康成〉)
  3. 妻が夫以外の男性にときめきを感じたり、誘惑されて浮気をしたりすること。昭和三二年(一九五七)刊の三島由紀夫小説美徳のよろめき」から流行した語。

そう‐ろうサウラウ【蹌踉】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 足もとのたしかでないさま。ふらふらとよろめくさま。蹌蹌踉踉。〔音訓新聞字引(1876)〕
    1. [初出の実例]「現実の我は、依然として蹌踉たり、蹣跚たり」(出典:悲哀の高調(1902)〈綱島梁川〉)

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普及版 字通 「蹌踉」の読み・字形・画数・意味

【蹌踉】そうろう

よろめくさま。

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