普及版 字通 「蹙」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音] シュクセキ
[字訓] せまる・ちぢまる・しかめる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は戚(せき)。〔説文新附〕二下に「るなり」とあり、窮迫することをいう。縮・蹴と声義が近い。〔孟子、梁恵王下〕「擧(み)な首を疾(や)ましめ額(ひたひ)を蹙(ちぢ)む」とは、苦悩の状をいう。と通用する。

[訓義]
1. せまる、ちかづく。
2. ちぢまる、つまる。
3. 顔をしかめる。
4. 口をすぼめる。
5. 粛と通じ、つつしむ、きびしい。
6. 蹴と通じ、ける、ふむ。
7. (せき)と通じ、いたむ、うれえる。
8. 叔と通じ、ひろう。

[古辞書の訓]
名義抄〕蹙 シシマル・スミヤカナリ 〔立〕セム・シジマル・スハル・アツマル・ツツム・ニカム・ヒソク・タタク・アヒミル 〔字鏡集〕蹙 シジマル・セム・スミヤカナリ・セマル・シハ・チカシ・ニガム

[語系]
蹙・・蹴tziukは同声。みな恐懼するときのさまをいう。戚・tsyekは憂える。また肅(粛)siu、縮shiukはつつしむ意。声近く、その義に用いる。

[熟語]
蹙鬱蹙鞠・蹙金蹙拶蹙縮蹙竦蹙縄・蹙・蹙然・蹙地・蹙土蹙沓蹙頓蹙迫蹙眉蹙沸蹙蹙
[下接語]
鬱蹙・危蹙窮蹙・跼蹙・窘蹙・拳蹙・困蹙・迫蹙・顰蹙・蹙・奔蹙

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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