普及版 字通 「躔」の読み・字形・画数・意味
躔
22画
[字訓] めぐる・ふむ・わたる・やどる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は廛(てん)。廛に纏繞(てんじよう)、めぐりまとう意がある。〔説文〕二下に「踐(ふ)むなり」とあり、歴行することをいう。日月星辰の運行する軌道を躔度、星宿のあるところを躔次という。
[訓義]
1. めぐる、へめぐる。
2. ふむ、ゆく、わたる、うつる。
3. やどる、おる、いこう。
4. しるし、あと。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕躔 ヤドリ・ヤドル・サル・ヲル・フム・キビス・マトフ・ヤスシ・ヤスム・ユク・ヘテ
[語系]
躔・廛・纏dianは同声。縄をめぐらしてまとい、ものをまとめる意がある。その軌道にそって移動するを躔という。團(団)duanはものをまるめて、まるくする、轉(転)tiuanはそのまるめたものが動きめぐること。旋ziuanもまためぐる意。みな同系の語である。
[熟語]
躔次▶・躔探▶・躔度▶・躔陛▶・躔離▶
[下接語]
移躔・軌躔・経躔・高躔・歳躔・宿躔・星躔・跡躔・霊躔
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報