…佐渡の日蓮の緊急かつ重要な課題は,この疑惑をとくことであった。この受難の弁証,意味づけのために書かれたのが本書で,日蓮は,過去の罪業の報いを現世の受難によって消去し,未来に宗教的幸せを得るとする転重軽受(てんじゆうきようじゆ)の考えによりこれを解決,日本および日本人の運命をになう法華経の行者の自覚と新たな弘教への決意を表明した。【高木 豊】。…
※「転重軽受」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...