普及版 字通 「輒」の読み・字形・画数・意味
輒
14画
[字訓] すなわち
[説文解字]
[字形] 形声
声府は(ちょう)。は耳の垂れる意。〔説文〕十四上に「車の兩(き)(おおい)なり」とあり、車輿の両旁のひさしが、の形に似ているのでいう。「すなわち」という語詞の用法は、仮借義である。
[訓義]
1. くるまのひさし。
2. すなわち、たちまち、ただちに、もっぱら。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕輒 タヤスク・スナハチ・アト・ウタタ・タマタマ・ホシイママ
[語系]
輒tiapは牒・dyapと声近く、ひらひらするようなものをいう。蝶thyapもその意。
[熟語]
輒肆▶・輒時▶・輒爾▶・輒然▶・輒▶・輒用▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報