最新 地学事典 「輝安銀鉱」の解説
きあんぎんこう
輝安銀鉱
miargyrite
化学組成AgSbS2の鉱物。単斜晶系,空間群A2/a, 格子定数a1.3132nm, b0.441, c1.288, β98.48°,単位格子中8分子含む。通常,条線のある厚板状結晶,または塊状。劈開{010}不完全,{100}・{101}痕跡状。断口亜貝殻状~不規則,脆弱,硬度2.5, 比重5.25。金属・ダイヤモンド光沢,鉄黒~鋼灰色,条痕桜紅色。ほとんど不透明だが薄い破片では半透明濃血赤色,反射顕微鏡下では白色,反射異方性強,反射多色性あり,透過光では濃血赤色,2V(+)中程度,屈折率α>2.72, 複屈折強。CuがAgを, AsがSbを少量置換する。閉管中で爆裂する。低温熱水鉱脈に他の銀硫塩鉱物と共生。濃紅銀鉱より銀が少ないことから,ギリシア語のmeiōn(より少ない)とarguros(銀)から命名。
執筆者:青木 義和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

