じょう‐こん デウ‥【条痕】
〘名〙
② 発射された
弾丸がその
銃砲の
腔線によって弾体につけられたすじ。
③
素焼の
磁器に
鉱物をこすりつけたときに生じるすじ。〔鉱物字彙(1890)〕
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デジタル大辞泉
「条痕」の意味・読み・例文・類語
じょう‐こん〔デウ‐〕【条痕】
1 筋目となってついた跡。
2 白色の素焼きの磁器に鉱物をすりつけて生じさせた筋。その上につく鉱物の微粉の色によって鉱物の鑑定を行う。
3 銃砲から発射された弾丸に残る銃身内部の旋条の跡。銃によって異なる。
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条痕
じょうこん
streak
鉱物を粉末にしたときの色。条痕色ともいう。金属鉱物では粉末にすると塊の色と異なり,鉱物によって一般に一定であるので,条痕色はしばしば金属鉱物の鑑定に用いられる。条痕色は,普通素焼の磁器からつくられた条痕板に,鉱物をこすりつけて得られる。金属鉱物の色とその条痕色の最も顕著に異なる例は赤鉄鉱で,赤鉄鉱は一見,黒ないし鋼灰色であるが,条痕色は深紅である。赤鉄鉱の別名 blood stoneの名はこの条痕色に由来する。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
条痕
[Reid : 1880, Charlesworth : 1957].⇒流動構造
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世界大百科事典(旧版)内の条痕の言及
【条痕色】より
…条痕ともいう。鉱物を粉末にした場合に呈する色彩。…
※「条痕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」