輸入総代理店制度(読み)ゆにゅうそうだいりてんせいど

日本大百科全書(ニッポニカ) 「輸入総代理店制度」の意味・わかりやすい解説

輸入総代理店制度
ゆにゅうそうだいりてんせいど

海外のメーカーや輸出業者が、日本国内の輸入業者に独占的に商品の販売権を与える制度ブランド・イメージの維持や品質管理などを理由に、販売先を選択的に絞る販売政策で、対象は自動車、ファッション製品、酒、時計など広範な消費財に及ぶ。代理店側が独占的価格を形成するため、円高局面でも製品の価格が下がらないなどの弊害もあり、公正取引委員会では、並行輸入拡大の促進や、代理店による競争制限的な行為監視を行っている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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