轟めく（読み）トドロメク

デジタル大辞泉

とどろ‐め・く【^×轟めく】

［動カ四］鳴り響く。とどろく。
「谷へ―・きて逃げ行く音す」〈宇治拾遺・八〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

どど‐め・く【轟めく】

1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 「とどめく」とも。「めく」は接尾語 )
2. ① 音が響きわたる。とどろく。〔蓮成院本名義抄（鎌倉初）〕
   1. [初出の実例]「いかづちのなりとどめくをり」(出典：塵袋（1264‐88頃）一一)
3. ② がやがや騒ぐ。やかましく騒ぐ。
   1. [初出の実例]「二らう君、三らうぎみ、ととめきておはして」(出典：栄花物語（1028‐92頃）衣の珠)
   2. 「あら不思議や、御社の内がどどめくぞ」(出典：謡曲・輪蔵（1541頃）)

とどろ‐め・く【轟めく】

1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 「めく」は接尾語 ) 音が鳴り響く。とどろく。
   1. [初出の実例]「谷へとどろめきて、逃行音す」(出典：宇治拾遺物語（1221頃）八)

出典　精選版 日本国語大辞典