辰沼新田(読み)たつぬましんでん

日本歴史地名大系 「辰沼新田」の解説

辰沼新田
たつぬましんでん

[現在地名]足立区辰沼一―二丁目・谷中やなか三―五丁目など

久左衛門きゆうざえもん新田の南に位置し、東は佐野さの新田、南は久右衛門きゆうえもん新田、西は内匠たくみ新田。もともと沼沢地で辰沼と称する南北に長い沼があった地を開墾したという。土合村(のちの久左衛門新田)の星野彦六が寛永七年(一六三〇)に開発し、当初は土合新田と称したといわれる。当初は久左衛門新田に含まれていたが、元禄八年(一六九五)分村、独立したと伝える(風土記稿)。元禄郷帳に登載され、高七七石余。助郷は日光道中千住宿に出役した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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