近郷近在(読み)きんごうきんざい

四字熟語を知る辞典 「近郷近在」の解説

近郷近在

近くの村。また、都市や町に近い村。

[使用例] そのために近郷近在から掻き集めた酒、ビール焼酒、インチキ・ウイスキーのたぐい無慮数十本の残骸累々とあり[坂口安吾真珠|1942]

[使用例] 節子には近郷近在歩きまわり、ポケットには預金おろした十円札を何枚も入れ、時にはかしわ百五十円、米はたちまち上がって一升四十円食べさせたがすでにうけつけぬ[野坂昭如火垂るの墓|1967]

[解説] 「近郷」「近在」はともに近くの村という意味。同じような意味合いの語を重ねて強調した表現。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android