追却(読み)ついきゃく

精選版 日本国語大辞典 「追却」の意味・読み・例文・類語

つい‐きゃく【追却】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ついほう(追放)
    1. [初出の実例]「此を不叶ずは、汝を追却(ついきゃく)して日本国の内に不可令住ず」(出典今昔物語集(1120頃か)一三)
  3. ついほう(追放)
    1. [初出の実例]「自今以後構不実濫訴者可公所領三分一、無所帯者可追却」(出典:御成敗式目(1232)三一条)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の追却の言及

【追放】より

…法的用語としては,犯罪者を一定の地域から放逐する刑罰で,世界各地に古くからあった。日本では中世には追却とも称し,鎌倉・室町両幕府法にみえるほか,荘園領主の刑罰としても一般的であった。戦国期にも追放刑が多用され,江戸時代に受け継がれて幕府法,藩法,その他旗本など領主法上の制度として定着した。…

※「追却」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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