追越(読み)おいこす

精選版 日本国語大辞典 「追越」の意味・読み・例文・類語

おい‐こ・す おひ‥【追越】

〘他サ五(四)〙
① あとから進んでいたものが先行していたものを追いぬき、その前方に出る。うしろのものが前になる。
※忘れえぬ人々(1898)〈国木田独歩〉「枯草を着けた馬を幾個か逐(オヒ)こした」
② 今まで劣っていたものが、相手よりまさったものになる。競争におくれていたものが優位になる。
芸術歴史人間(1946)〈本多秋五〉二「自然科学は追ひ越されるが、芸術は追ひ越されぬ」
③ 追われている獣が、丘を越えて見えなくなる。鳥を追うタカが丘で見えなくなる(日葡辞書(1603‐04))。

おい‐こし おひ‥【追越】

〘名〙 あとから進むものが前を行くものを追いぬいて、その前に出ること。特に、後続自動車や船が速度をあげて、先行する車両船舶の前方に進出すること。「追い越し車線」 〔道路交通法(1960)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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