精選版 日本国語大辞典 「逆様・倒」の意味・読み・例文・類語
さか‐さま【逆様・倒】
〘名〙 (形動)
※書紀(720)神代下(寛文版訓)「則、倒(サカサマ)に人の笑(ゑ)める顔(かほ)映(て)れり」
② 特に、親や祖父母より先に子や孫が死ぬこと。
※増鏡(1368‐76頃)一〇「さかさまの御歎き絶ゆる世なく」
※人情本・仮名文章娘節用(1831‐34)三「逆(サカ)さまながら御回向を、受ますこともあろうも知れず」
③ 事実や道理に反すること。また、そのさま。うらはら。さかさ。さかしま。
※大唐西域記長寛元年点(1163)四「大族王の淫刑虐(サカサマナル)政を以て自ら畺の場を守り」
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