(読み)セイ

デジタル大辞泉 「逝」の意味・読み・例文・類語

せい【逝】[漢字項目]

常用漢字] [音]セイ(漢) [訓]ゆく いく
立ち去って帰らない。死ぬことを婉曲にいう語。「逝去永逝急逝長逝夭逝ようせい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「逝」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(旧字)
11画

[字音] セイ
[字訓] ゆく・しぬ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は折(せつ)。〔説文〕二下に「くなり」とあり、〔書、大誥〕「昔(われ)きしとき」、〔詩、小雅、小弁(しょうはん)〕「我が梁(りやう)にくこと無(なか)れ」のような古い用例がある。また〔詩〕に「(ここ)に」という語詞の用法が多い。のち長逝死去の意に用いる。

[訓義]
1. ゆく、さる。
2. しぬ、みまかる。
3. さける、まがる、およぶ。
4. 発語、ここに。
5. 誓と通じ、ちかう。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ユク・イタル・オヨブ・サル・イヌイル

[語系]
・噬zjiatは同声。〔詩、風、日月〕「乃ち之(かく)の如き人 (ここ)に古處せず」、〔詩、唐風、有之杜〕「彼の君子 噬(ここ)に肯て我に(ゆ)け」の・噬は同じ語。是zjie、此tsie、tziや斯sie、鮮sianも、そのような語詞に用いることがある。

[熟語]
逝去逝景逝止・逝死・逝者・逝水・逝川逝湍逝没
[下接語]
殞逝・永逝・遠逝・急逝・軽逝・孤逝・高逝・魂逝・逝・傷逝・神逝・夕逝・川逝・仙逝・遷逝・徂逝・嘆逝・長逝・電逝夭逝・流逝

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android