連合国賠償委員会(読み)れんごうこくばいしょういいんかい(その他表記)Allied Reparations Commission

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「連合国賠償委員会」の意味・わかりやすい解説

連合国賠償委員会
れんごうこくばいしょういいんかい
Allied Reparations Commission

第1次世界大戦後のドイツによる賠償金支払いおよび実物給付を決定,監督するために設置された委員会ベルサイユ条約に基づき,1920年1月アメリカ,イギリスフランスイタリアベルギーの5ヵ国により構成された。 21年5月1日以前に賠償総額を確定することになっていたが容易に進展せず,イギリスのロイド・ジョージ首相は,20年4月のサンレモ会議賠償問題の政治的解決を提唱した。多くの困難ののち,4月 27日のロンドン協定で,1320億金貨マルクという天文学的数字が決定され,最後通牒とともに5月5日ドイツに伝えられた。ドイツは5月 11日にこれを受諾した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

USスチール買収問題

日本製鉄は2023年12月、約141億ドル(約2兆2千億円)で米鉄鋼大手USスチールを完全子会社化する計画を発表した。国内の鉄鋼市場が先細る中、先進国最大の米国市場で、高級鋼材需要を取り込み、競争力...

USスチール買収問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android