遊離軟骨(読み)ゆうりなんこつ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「遊離軟骨」の意味・わかりやすい解説

遊離軟骨
ゆうりなんこつ

関節内に遊離している軟骨片。遊離軟骨のように関節内に遊離している骨片や軟骨片などを関節内遊離体と総称し、関節内を動き回るという意味で関節ねずみと俗称される。遊離体が移動するうちに関節の狭い空間にはさまる(嵌頓(かんとん))と、関節が動かなくなるロッキングlocking現象がおきる。これは急性の激しい関節痛を伴う。遊離体を生ずる原因疾患としては、骨折(骨軟骨骨折)や離断(離断性骨軟骨炎)、滑膜性骨軟骨腫(しゅ)症もしくは骨軟骨腫症、関節軟骨摩耗による変形性膝(しつ)関節症などがある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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