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骨折 こっせつ fracture

翻訳|fracture

9件 の用語解説(骨折の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

骨折
こっせつ
fracture

強い外力を受けて骨が部分的あるいは完全に離断された状態をいう。完全骨折 (折れた場合) と不全骨折 (ひびの場合) ,単純骨折または閉鎖骨折 (皮膚が破れていない場合) と複雑骨折または開放骨折 (皮膚が破れ,骨折部が体外と連絡している場合) などに分ける。

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デジタル大辞泉の解説

こっ‐せつ【骨折】

[名](スル)骨が折れること。また、骨にひびが入ったり、その一部または全部が折れたりすること。傷口が開いていない場合を閉鎖性骨折・単純骨折、傷口が開いている場合を開放性骨折・複雑骨折とよぶ。

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百科事典マイペディアの解説

骨折【こっせつ】

外力により骨組織が離断された状態。普通,青壮年に多く,男性は女性の4〜5倍。上下肢の骨に起こることが最も多く,そのほか肋骨(ろっこつ),鎖骨などにしばしば認められる。
→関連項目副子腰痛症

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栄養・生化学辞典の解説

骨折

 骨を折ることで,横骨折,らせん骨折など,また剥離骨折,亀裂骨折など諸種の型が区別される.

出典|朝倉書店
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家庭医学館の解説

こっせつ【骨折】

◎折れ方、場所などで分類
 直接あるいは間接的に加わった強い外力により、本来、ひとかたまりである骨のつながりが途絶えてしまう状態が骨折です。完全につながりが絶たれる完全骨折と、部分的につながっている不全骨折とに分けられます。
 骨折は、折れ方によって、さまざまの名前がついています(図「折れ方による骨折の分類」)。
●折れ方による分類
 棒を折るようにまっすぐ折れるのを横骨折(おうこっせつ)、斜めに折れるのを斜骨折(しゃこっせつ)、ねじったように折れるのを螺旋骨折(らせんこっせつ)、ひびが入ってもつながっているのを亀裂骨折(きれつこっせつ)、くぼんでいるのを陥没骨折(かんぼつこっせつ)、押しつぶされるのを圧迫骨折(あっぱくこっせつ)、一部分がはがれるのを剥離骨折(はくりこっせつ)、ばらばらにくだけてしまうのを粉砕骨折(ふんさいこっせつ)といいます。
 また、骨だけが折れる単純骨折(たんじゅんこっせつ)、骨以外の組織にも損傷を負った複雑骨折(ふくざつこっせつ)のように、損傷を受けた組織の状態によっても名前がかわります。
●状態・原因などによる分類
 さらに、つぎに述べるように、骨折の原因、骨折の状態、外力の加わり方、折れた骨の名前や骨折したからだの部位名によっても分類されます。
■開放性骨折(かいほうせいこっせつ)
 複雑骨折のうち、皮膚まで破れて外から骨が見える場合を開放性骨折(図「開放性骨折」)と呼びます。
 骨が体外に露出するため、外に出ない閉鎖性骨折(皮下骨折)に比べて、感染の機会が多くなります。
疲労骨折(ひろうこっせつ)
 一度に大きな力が骨に加われば、骨折をおこしますが、針金を何度も曲げ伸ばししていると金属疲労で切れてしまうように、小さな外力が連続的に何度も加わって骨折に至るのが疲労骨折です。
病的骨折
 全身性の病気によって骨が弱くなったり、骨そのものにおこる病変(骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、骨腫瘍(こつしゅよう)、骨髄炎(こつずいえん)など)によって骨がもろくなることがあります。この場合、ふつうなら骨折しないような弱い外力が加わっても折れてしまいます。これが病的骨折です。
脱臼骨折(だっきゅうこっせつ)
 脱臼は骨折がともなうことがあります。脱臼だからと安易に考えず、受診してX線検査などを受け、骨折の有無を確かめる必要があります。

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デジタル大辞泉プラスの解説

骨折

英国の作家ディックフランシスミステリー(1971)。原題《Bonecrack》。競馬界を舞台にしたシリーズの第10作。

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世界大百科事典 第2版の解説

こっせつ【骨折 fracture】

外力により骨の一部の連続性が断たれたものを骨折という。したがって〈ひび〉が入った状態も立派な骨折である。骨折の大部分は,正常な骨にその抵抗力以上の外力が加わって起こる外傷性骨折である。一回一回の外力はたとえ軽微であっても骨の同一部位に繰り返し加えられると,金属の疲労現象のようにその部に骨折が生じる場合があり,これを疲労骨折fatigue fractureという。また骨自体になんらかの病変があって,正常な骨であれば骨折しない程度の外力によって骨折を生じる場合を病的骨折pathological fractureという。

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大辞林 第三版の解説

こっせつ【骨折】

( 名 ) スル
外力が加わって骨が折れること。体内で骨だけが折れているものを閉鎖骨折、骨折部の皮膚まで損傷が及ぶものを開放骨折という。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

骨折
こっせつ
fracture

骨の外傷で、外力の作用により骨の連絡が一部または全部絶たれたものをいう。骨折はいろいろに分類されるが、そのおもなものを次にあげる。
(1)皮膚の損傷の有無によって皮下骨折と開放骨折に分けられる。皮下骨折は皮膚の損傷がないもので、単純骨折ともよばれる。開放骨折は皮膚が損傷して骨折部が外界と交通しているもので、複雑骨折ともいわれる。
(2)骨折の程度によって、骨の連絡が完全に絶たれた完全骨折と、骨の連絡が一部だけ絶たれたもので部分的に保たれている不完全骨折に分けられる。
(3)骨に加わった外力の働きによって、裂離骨折、撓曲(とうきょく)骨折、圧迫骨折、引違い骨折、捻転(ねんてん)骨折、粉砕骨折などに分けられる。
(4)骨折線の形によって、横(おう)骨折、縦(じゅう)骨折、斜骨折、螺旋(らせん)骨折、複合骨折に分けられる。複合骨折は、骨折線がいろいろな方向に走って複合しているものをいう。[永井 隆]

症状

骨折のときの全身症状としてショック症状や脂肪栓塞(せんそく)をおこすことがある。ショック症状としては、呼吸が浅く、脈拍数が増加するほか、脈拍微弱や血圧低下などがみられる。脂肪栓塞は、骨髄の脂肪が脳や肺の血管に詰まって脳症状や呼吸困難をきたすものをいう。
 局所の症状としては、まず疼痛(とうつう)があり、動かすと痛みが強くなる。また骨折部に著明な圧痛があり、これをマルゲーヌ骨折痛という。マルゲーヌJoseph Franois Malgaigne(1806―65)はフランスの外科医である。骨折部を中心に腫脹(しゅちょう)と皮下出血がみられるのが普通である。これは受傷直後には軽度であっても、数時間後ないし翌日に著明となる。完全骨折では骨折端の転位のために著明な変形が認められ、骨折部に異常可動性や骨折端が触れ合うためにコツコツといった音が認められる。また骨折のために運動が障害され、完全骨折ではとくに著明に障害される。
 骨折の合併症としては、皮膚の損傷のほかに血管や神経の損傷をきたすことがある。皮膚損傷のある開放骨折の場合は感染しやすく、感染すると治りにくくなる。[永井 隆]

治癒経過

骨折は普通、適当に治療すれば仮骨ができ、やがて癒合して治癒するが、老人の癒合しにくい骨折や開放骨折で感染した場合などのように骨折の状況が不良なとき、あるいは治療法が適当でなかったときなどには異常な経過をとり、遷延治癒、変形治癒、仮関節になることがある。骨折の治療に要する日数は、骨折部位によって異なるほか、年齢が若いほど早く、骨折線の形にも左右され、また開放骨折では遅れる。[永井 隆]

治療

患者がショック状態のときには、まず救急処置としてショックに対する治療を行い、骨折に対しては救急的に副子などで固定し、骨折そのものの治療は全身状態が良好となってから行う。骨折そのものに対する治療は、骨を元どおりに癒合させて、そのうえで骨折した患肢の機能を元どおりに回復させることにある。そのために整復と固定と機能訓練が行われる。[永井 隆]
整復
整復はできる限り観血的手術をしないで保存的に行う。整復の際には痛みを除き筋力を弛緩(しかん)させるために、麻酔するのが普通である。保存的に整復ができなかった場合や不十分な場合には、観血的手術を行って整復する。また、持続的に牽引(けんいん)療法を行い、整復を図ることもある。[永井 隆]
固定
転位のない骨折および保存的に整復ができたものに対しては副子固定、ギプス固定などの固定が行われる。観血的手術によって整復を行ったときは金属副子、ねじ、骨髄釘(てい)などを用いて骨を固定することが多い。このような内固定を行ったときも、ギプス固定を行うことが多い。開放骨折などの場合は、固定の目的で牽引療法も行われる。[永井 隆]
機能訓練
ギプス包帯などによる固定期間中も、固定されていない部分はできるだけ動かして血行をよくし、筋肉の萎縮(いしゅく)を防止することに努める。固定装具や免荷装具を装用した時も同様であり、また装具装用で可能な範囲の運動練習を行う。骨が癒合して固定を除去したら温浴、自動的・他動的運動練習などの機能訓練を行い、関節の可動性と筋力の回復を図り、正常な機能を取り戻すようにする。[永井 隆]

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世界大百科事典内の骨折の言及

【仮骨】より

骨折の際の骨欠損部をうずめるために新生した不完全な骨組織をいう。骨折のときは血管も破れ出血が生じ血腫ができる。…

【偽関節】より

…骨折の治癒障害の一つ。骨折が生じると時間の経過とともに骨折局所に修復機転が進行し,やがて骨折が治癒する。…

【骨】より

…成長期の骨の骨膜は,骨の表面に骨質を新生することによって骨が太くなるが,成人の骨では造骨作用を休止して,骨の栄養をつかさどっている。しかし成人でも,骨折を起こしたり,手術で骨を削ったりすると,それが刺激になって骨膜が若がえり,再び一時的に造骨機能をとりもどして,骨を新生する。
[さらした骨]
 上に述べたのは生体内にある骨の状態であるが,これから軟組織すなわち骨膜,骨髄,軟骨などを取り去っても,骨の形態には本質的な変化は起こらない。…

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