運賃同盟(読み)うんちんどうめい(英語表記)freight conference

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「運賃同盟」の意味・わかりやすい解説

運賃同盟
うんちんどうめい
freight conference

普通,国際定期航路の船主が結成している海運同盟組織と同意語として使われる。すべての国際海運協定には運賃協定が加盟者間に結ばれており,加盟者間の協議によって運賃決定変更が行われるからである。しかし,欧州定期航路においては盟外船社のシェアが大幅に拡大したため,同盟が弱体化している。なお北米定期航路では同盟船社と盟外船社が協調して,輸送力を調整する仕組みを構築している。 (→海運同盟 )

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世界大百科事典(旧版)内の運賃同盟の言及

【海運同盟】より

… 海運同盟は,同盟内部の加盟船社相互の競争を抑制するとともに,同盟外部(盟外船主=アウトサイダー)からの競争をも阻止することを目的として,非価格競争を内部に秘めて緩く組織化された自主規制団体である。別に,定期船同盟あるいは運賃同盟とも呼ばれる。国際航路では1875年8月にイギリス~インド航路に結成されたカルカッタ同盟が世界最初のものといわれているが,その後定期船市場の発達とともに世界のあらゆる定期航路に広まっている。…

※「運賃同盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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