遠州蔵帳(読み)えんしゅうくらちょう

改訂新版 世界大百科事典 「遠州蔵帳」の意味・わかりやすい解説

遠州蔵帳 (えんしゅうくらちょう)

小堀遠州が所持した道具を列挙した什物(じゆうもつ)帳の通称。《遠州遺物帳》《遠州御蔵元帳》などの名でも流布している。また蔵帳とはいいながら遠州が所持した道具ばかりでなく,見聞したものも記されており,遠州以後2代・3代にわたって書き加えられたものが伝来したものである。1938年に《遠州蔵帳図鑑》が出版されたほか,77年の《茶道古美術蔵帳集成》に〈遠州蔵帳〉として3本の流布本が所載されている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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