遠長し(読み)トオナガシ

デジタル大辞泉 「遠長し」の意味・読み・例文・類語

とお‐なが・し〔とほ‐〕【遠長し】

[形ク]
遠くはるかである。
富士の嶺のいや―・き山路をも妹がりとへばけによはず来ぬ」〈・三三五六〉
永久である。永遠である。
「音のみも名のみも絶えず天地のいや―・く偲ひ行かむ」〈・一九六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「遠長し」の意味・読み・例文・類語

とお‐なが・しとほ‥【遠長】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 遠くはるかである。
    1. [初出の実例]「富士の嶺のいや等保奈我伎(トホナガキ)山路をも妹がりとへばけによばず来ぬ」(出典万葉集(8C後)一四・三三五六)
  3. 永遠である。永久である。
    1. [初出の実例]「天地の いや遠長久(とほながク) しのひ行かむ」(出典:万葉集(8C後)二・一九六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android