遠鳴(読み)とおなり

精選版 日本国語大辞典 「遠鳴」の意味・読み・例文・類語

とお‐なり とほ‥【遠鳴】

〘名〙
① 音が遠くまで鳴り響くこと。また、その音。
曾我物語(南北朝頃)一「ひゃうどとをなりして右の折骨二つ三つはらりと射ければ」
② 音が遠くから鳴り響いて聞こえること。また、その音。
恋衣(1905)曙染与謝野晶子〉「海恋し潮の遠鳴りかぞへては少女となりし父母の家」

とお‐なき とほ‥【遠鳴】

〘名〙 遠くに聞こえる鳴き声。
※俳諧・八番日記‐文政二年(1819)四月「なつかしや下手鶯の遠鳴は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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