遺伝子組換え植物(読み)いでんしくみかえしょくぶつ(その他表記)recombinant plants

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「遺伝子組換え植物」の意味・わかりやすい解説

遺伝子組換え植物
いでんしくみかえしょくぶつ
recombinant plants

遺伝子組換え技術によって新しい性質が付与された植物。1986年アメリカ合衆国でタバコモザイクウイルスの遺伝子の一部を組み込んだタバコトマトを用いて野外実験が行なわれた。日本でも 1991年耐病性トマトの野外実験が行なわれ,1993年にはキュウリモザイク病ウイルスの外被蛋白質遺伝子を組み込んだメロンの栽培実験,縞葉枯病ウイルス耐性のイネ 2種,およびキュウリモザイク病ウイルス耐性ペチュニアの栽培実験が始められた。とくに日本ではイネの研究が盛んで,健康機能性をもつイネなどの開発が進められている。ほかには 2004年,パンジーの青色遺伝子を導入した,世界初の青いバラの開発に成功し,2009年には販売が開始された。

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