避り難い(読み)さりがたい

精選版 日本国語大辞典 「避り難い」の意味・読み・例文・類語

さり‐がた・い【避難】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]さりがた・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 避けることがむずかしい。よけにくい。のがれにくい。
    1. [初出の実例]「さりかたき絆(ほだし)に思え侍りて、かかづらひ侍りつる程に」(出典源氏物語(1001‐14頃)夢浮橋)
  3. ことわりにくい。拒絶しにくい。
    1. [初出の実例]「女房四五人ばかり、さりがたき人々ぞまゐる」(出典:高倉院厳島御幸記(1180))
    2. 「あるはさりがたき餞(はなむけ)などしたるは、さすがに打捨がたくて」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)草加)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android