郡・評(読み)こおり

精選版 日本国語大辞典 「郡・評」の意味・読み・例文・類語

こおり こほり【郡・評】

〘名〙
① 国の下に属する行政区画の称。町、村、里、郷などを包括する。大化の改新詔では、大、中、小の三等とし、大宝の制度では、大、上、中、下、小の五等に分けた。またなどによれば「こおり」に郡の字をあてることは大宝令以後とされ、それ以前は評の字を使っていた。ぐん。
書紀(720)継体二四年九月(前田本訓)「毛野臣、百済の兵来ると聞きて、背(へ)(コホリ)に迎へ討つ」
② 郡の役所郡衙(ぐんが)郡家(ぐんけ・こおりのみやけ)
※書紀(720)斉明五年三月「政所は、蓋(けだ)蝦夷の郡(こほり)か」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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