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政所 まんどころ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

政所
まんどころ

滋賀県東部,東近江市中北部にある地区。愛知川上流域の段丘上に位置し,室町時代の越渓禅師による播種といわれる政所茶の産地として有名。

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政所
まんどころ

平安時代中期以後,親王家,摂関家,公卿,有力社寺の家政機関。主として所領荘園の事務を司った。特に摂関家の政所は大規模で,多数の別当を配していた。源頼朝は建久2 (1191) 年2月大江広元を別当に,以下令 (れい) ,案主 (あんじゅ) ,知家事 (ちけじ) の職制を定め,鎌倉幕府および一部の民事訴訟を管掌させた。

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デジタル大辞泉の解説

ま‐どころ【政所】

まんどころ」の撥音の無表記。
「盆(ぼに)のこと、年ごろは―にものしつるも」〈かげろふ・中〉

まん‐どころ【政所】

《政(まつりごと)を執り行う所の意》
政庁。特に、検非違使(けびいし)の庁。
平安時代以後、親王摂政関白大臣などの家で、所領の事務や家政などを取り扱った所。
荘園の現地で支配の実務を扱った所。

鎌倉幕府の政庁。財政や鎌倉市中の雑人の訴訟をつかさどった。
室町幕府の政庁。財政のほか、貸借・土地などの訴訟をもつかさどった。
大社寺で、事務・雑務を取り扱った所。
宮中で、女御(にょうご)に属した下級官吏
北の政所」の略。
「―の京に出で給ふといひて」〈今鏡・一〇〉
最も重要なところ。頭分(かしらぶん)。首領。
「そうじて神の―、出雲の国の大やしろ」〈滑・膝栗毛・三〉

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百科事典マイペディアの解説

政所【まんどころ】

(1)律令(りつりょう)政府の出先機関や半ば公的性格をもっていた大寺社が,財政や訴訟などの実務を扱うために設置した機関・政庁(せいちょう)。(2)親王(しんのう)・公卿(くぎょう)家の家政機関。
→関連項目鵤荘伊勢氏伊勢貞親大江広元大田荘大番舎人壁書鎌倉幕府官省符荘佐嘉荘沙汰未練書執権執事坪江荘富田荘蜷川親元日記別当細呂宜郷室町幕府

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世界大百科事典 第2版の解説

まんどころ【政所】

(1)財政や訴訟など日常的政治実務を処理した政庁。政所の語は奈良時代の史料にもみえ,8世紀中期には〈造東大寺司政所牒〉〈筑前国政所牒〉などもみえる。大宰府や国などの政府出先機関や半ば公的性格をもっていた大寺社などは,早くからその財政に関する収納や給田などの実務と,訴訟の受理・裁断,人事の管理,使者の発遣,文書の受理・発給・保管などの日常的政治支配を行う機関として政所を設置し,またその庁舎である政所屋(まんどころや)をもときに政所とよんでいた。

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大辞林 第三版の解説

まどころ【政所】

「まんどころ(政所)」の撥音の無表記。 「 - ・家司けいしなど/源氏 松風

まんどころ【政所】

平安中期以降、権勢家などで所領の事務を中心に一切の庶務を取り扱った家政機関。所領にも荘官の政所があった。
大寺社において、所管の事務や所領経営など雑務を執行した機関。
鎌倉幕府における政務機関の一。原型は源頼朝が設置した公文所くもんじよ。鎌倉幕府の庶政、特に財政を扱うとともに、鎌倉市中の訴訟を担当した。
室町幕府における政務機関の一。財政事務を管掌した。
「北の政所」の略。

出典|三省堂
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世界大百科事典内の政所の言及

【伊勢氏】より

…室町期の武家。幕府政所(まんどころ)執事の家系。桓武平氏の出自といわれ,鎌倉後期に足利氏に仕えて伊勢守の官途を受け,伊勢姓を称した。…

【公文所】より

…1180年(治承4)の源頼朝の挙兵以来,頼朝の周囲には藤原邦通などの京下りの文人があって訴訟や文書発給の補佐をしていたが,1184年(元暦1)に公文所を設置し,大江広元を別当に,中原親能,二階堂行政,足立遠元,藤原邦通などを寄人に任じ,政務に当たらせた。頼朝は1190年(建久1)11月に正二位権大納言兼右近衛大将に任じられると,翌月両職を辞したが,翌年正月に公卿の式にならって政所(まんどころ)を開設した。ここに従来公文所で扱っていた政務は政所に移され,これが幕府政治の中枢機関となる。…

【家司】より

…〈いえつかさ〉ともよむ。律令制下で親王家,内親王家,職事三位以上家に置かれていた家令(かれい)以下の家政所職員を家司と称していたが,政治的,社会的に貴族家の占める比重が大きくなる平安時代に入ると,律令で定められた職員以外のものが置かれるようになり,それらを総称して家司といった。すでに奈良時代に四,五位家や散位三位以上家に〈事業〉などが置かれ家務をつかさどるようになっていたが,平安期に入ると無品親王家にも別当が置かれ,律令で家司設置規定を欠く貴族家にも設置されている。…

【頭人】より

…御家人の指揮や検断(警察裁判)を担当した侍所では,鎌倉幕府においては長官たる別当の腹心として事実上指揮・検断権を行使したのが頭人で,室町幕府においては別当が置かれなかったため,頭人が長官として侍所を管轄した。将軍の家政機関としての政所や文書・記録の保管にかかわる問注所の執事は,室町幕府では頭人とも呼ばれ,長官として政所を管轄している。室町幕府ではこのほかに,禅律僧の管轄を担当する禅律方,京都の土地管轄に当たった地方,伊勢神宮の修造にかかわった神宮方等,方の字のつく機構が多く設けられたが,それらの機構の長官はおしなべて頭人と呼ばれており,それに所属する奉行人,寄人を統轄していた。…

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