部分構造合成法(読み)ぶぶんこうぞうごうせいほう(英語表記)substructure synthesis method; system synthesis method

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「部分構造合成法」の意味・わかりやすい解説

部分構造合成法
ぶぶんこうぞうごうせいほう
substructure synthesis method; system synthesis method

機械構造物全体の動特性を一挙に把握するのがむずかしいとき,構造物をいくつかの部分に分割して動特性を解析し,それらを合成して全体的な特性を把握する方法。伝達関数合成法とモード合成法の2種類がある。伝達関数合成法は,分割した各系の動特性を伝達関数の形で記述し,それを合成する。伝達関数自体の求め方は,実際的な振動試験による方法,固有値解析による方法,縮小インピーダンス合成による方法がある。モード合成法は,部分に分割された系の変位はそれぞれの固有モードの1次結合として扱いうるものとし,この1次結合式を用いて,各系ごとに座標変換を行なって全体系の運動方程式を作成する。各系の固有モードには,隣接した系との結合領域が自由な状態下でのモードと,結合領域を固定した状態下でのモードのいずれかを用いる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報