都と(読み)ふつと

精選版 日本国語大辞典 「都と」の意味・読み・例文・類語

ふつ‐と【都と・尽と】

  1. 〘 副詞 〙
  2. すべて。ことごとく。ふつに。〔書陵部本名義抄(1081頃)〕
  3. ( 多く下に打消の語を伴って ) まったく。断然。けっして。ふつに。
    1. [初出の実例]「とひけれど、ふつといはで、ただ奈良へとぞいひける」(出典:大和物語(947‐957頃)二条家本附載)
    2. 「銭二文に定めたるを、一文にてとりてたべと云ふ。〈略〉ふつと一文にはとらじと云ふ」(出典:梵舜本沙石集(1283)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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