酒見御厨(読み)さかみのみくりや

日本歴史地名大系 「酒見御厨」の解説

酒見御厨
さかみのみくりや

伊勢外宮領。中島郡内の式内社酒見神社の所在した現今伊勢いまいせ本神戸ほんかんべ辺りと比定できる。建久三年(一一九二)二所太神宮領注進状写(皇太神宮建久已下古文書)に「酒見御厨○給主同宮権神主暁元等」「已上件神領等子細見于嘉承注文并永久宣旨」とあり、嘉承三年(一一〇八)七月の評定注文や、永久三年(一一一五)の裁決宣旨に成立の事情がみられる寄進地系の「往古神領」であった。したがって、成立年代は嘉承年中以前とみることができる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android