酸素欠損(読み)さんそけっそん(その他表記)oxygen deficiency

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「酸素欠損」の意味・わかりやすい解説

酸素欠損
さんそけっそん
oxygen deficiency

酸素濃度が大気中の標準濃度約 21%より低下した状態をいう。酸素欠乏症防止規則では,空気中の酸素濃度が 18%未満である状態を酸素欠乏とし,鉱山保安法規では,鉱山の坑内の酸素濃度は 19%以上でなければならないとしている。酸素濃度 16~12%では脈拍呼吸数が増加し頭痛がしてくる。 14~9%では判断力が鈍り,酩酊状態になり,チアノーゼを生じる。 10~6%では中枢神経障害,けいれんを生じ意識不明にいたる。 10%以下が続くと昏睡し,呼吸が停止し,6~8分後には心臓が停止する。酸素欠損を生じるおそれのある場所に進入する必要がある場合には酸素計で濃度を測定して安全を確かめなければならない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む