重内郷(読み)しげないごう

日本歴史地名大系 「重内郷」の解説

重内郷
しげないごう

現大館市内の大茂内おおしげない小茂内こしげない新沢しんさわ茂内屋敷しげないやしきを含む長木ながき川に沿った一帯に比定される。文和三年(一三五四)一二月の沙弥浄光譲状(新渡戸文書)に、

<資料は省略されています>

とみえる。沙弥浄光は中世比内ひない郡を支配した浅利氏一族と思われる。惣領彦四郎に重内郷を譲ったもので、当時彼は甲斐国浅利あさり(現山梨県東八代郡)にも土地を有していた。記録中に、草阿弥陀仏・経阿弥陀仏・熊野御神田・先達・堂田・稲荷新田・禰宜入道・法領新田など神仏に関係した地名・人名がみえ、鎌倉新仏教などの教線が及んでいたことを示す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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