重防食塗料(読み)じゅうぼうしょくとりょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「重防食塗料」の意味・わかりやすい解説

重防食塗料
じゅうぼうしょくとりょう

本州四国連絡橋や関西新空港など鉄鋼構造物は,海水のしぶきや海塩粒子に長期間さらされるため,高度の防食性を持つ塗料が必要となる。高い環境遮断性を備えたガラスフレーク (平均粒径約 100μm) の表面に犠牲防食作用を持つ亜鉛を被覆した顔料を添加したエポキシ樹脂系塗料が,通産省工業技術院中国工業技術試験所において研究開発された。また,海水による電解を受けず,生物付着などを伴わない外皮素材に対するニーズも高い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android