の‐がけ【野掛・野駆】
- 〘 名詞 〙
- ① 春や秋ののどかな日に、飲食物などを用意して野山を歩き回って遊ぶこと。野掛け遊び。野遊び。《 季語・春/秋 》
- [初出の実例]「たかのをいたひて、のがけでござる」(出典:虎明本狂言・引敷聟(室町末‐近世初))
- ② 野天で行なう茶の湯。野だて。
- ③ =のがけちゃや(野掛茶屋)
- [初出の実例]「所こそあれ野がけの茶店で若い女ごのざまで、入子鉢のやうな面々の子供の世話斗焼きおらず」(出典:浄瑠璃・女殺油地獄(1721)上)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の野掛けの言及
【山遊び】より
…旧暦3月から4月にかけて,山野に出て食事をしたり遊んだりして終日を過ごすこと。野遊び,野掛けともいうが,海辺に出かけることもあって[磯遊び]ともいわれている。3月3日や4月8日に決めて行う所が多く,この風は全国に及んでいる。…
※「野掛け」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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