最新 地学事典 「金瓜石鉱山」の解説
ジングアシーこうざん
金瓜石鉱山
Jinguashi mine
台湾北東角に位置し,第三系およびそれを貫くデイサイト(1.4~1.1Ma)中に胚胎する金・銀・銅鉱脈鉱床。鉱化作用(1.0Ma)は数個のデイサイトを中心に扇状に発達する割れ目系に規制され,3km×4kmの広がりをもつ。金は大規模な溶脱珪化帯中の硫砒銅鉱に伴い高硫化系金鉱化作用の特徴を示す。周辺には低硫化系の含金石英脈が分布。全体的傾向として鉱化作用の中心部で銅に富み,周辺部で相対的に金に富む。また,第三系中では層理面に規制された鉱化作用や,炭層中での金の富化がみられる。金92t,銀183t,銅11.9万tを産出。1989年閉山。
執筆者:松久 幸敬
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

