金田官衙遺跡(読み)こんだかんがいせき

国指定史跡ガイド 「金田官衙遺跡」の解説

こんだかんがいせき【金田官衙遺跡】


茨城県つくば市金田ほかにある古代の官衙跡。筑波山の南、台地縁辺上に位置する。1959年(昭和34)の桜中学校校庭拡張工事の際に、総柱の掘立柱建物跡と大量の炭化米が発見されて注目され、1984年(昭和59)には建物基壇、瓦溜まり、井戸などが検出。1999年(平成11)以降に行われた確認調査によって、金田地区に大規模な古代の官衙遺跡が存在することが確認された。2002年(平成14)の範囲確認調査を経て、2004年(平成16)、国指定史跡となった。正倉、官衙地区、仏教関係施設(九重東岡(ここのえひがしおか)廃寺)の跡が確認され、常陸国河内郡の郡衙関連遺跡とする見方が有力である。近辺に、常陸国筑波郡衙の正倉と考えられる平沢官衙遺跡がある。首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスつくば駅から車で約15分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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