平沢官衙遺跡(読み)ひらさわかんがいせき

国指定史跡ガイドの解説

ひらさわかんがいせき【平沢官衙遺跡】


茨城県つくば市平沢にある常陸国(ひたちのくに)筑波郡の役所跡。関東の名山、筑波山が屹立する筑波の地は、古代から豊かな歴史の展開をみせた地域の一つ。1975年(昭和50)以降の調査で掘立柱建物跡が55棟、礎石建物基壇跡4基のほか、大溝跡・柵列跡・竪穴(たてあな)住居跡25軒が発掘され、歴史的な遺跡として重要であることから1980年(昭和55)に国の史跡に指定された。建物の配置は、西部分では南北棟建物が南北に並び、中央部分では東西棟建物が東西に並んでおり、東部分では向きを変えた東西棟建物が東西に並列し、南寄りにも建物が存在する。竪穴住居跡からの土師器(はじき)を別として、遺構から出土した出土品としては、瓦片や内黒土師器を含む土師器・須恵器(すえき)が少量あり、遺構の年代が奈良・平安時代に属すると判明。遺跡は2003年(平成15)に公開され、敷地内には正倉(高床式倉庫)などが実物大で復元されている。つくばエクスプレスつくば駅からつくばバス「旧筑波庁舎」下車、徒歩約30分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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