金銀工芸(読み)きんぎんこうげい(その他表記)silver and gold work

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金銀工芸」の意味・わかりやすい解説

金銀工芸
きんぎんこうげい
silver and gold work

金属工芸のうち特に金銀を材料とした宝飾品,またはその技法。古くはクレタ,ミケーネ,ペルシアギリシアなどで鍛金,粒金細工が発達したが,ヨーロッパにおいては中世以来,特に教会法具の製作によって発達し,ルネサンス時代には宝飾品として飛躍的な発展をみせた。東洋においては隋唐時代,古新羅時代に一時的に発達したがその後はみるべきものがない。金銀細工の世界的コレクションには,サンクトペテルブルグエルミタージュ美術館の黄金の室,ベルリン国立博物館古代収集部の金銀室,ドレスデンのグリュンネ・バルトの宝飾コレクション,テヘランのもとイラン王室の財宝イスタンブールのトプカピ宮殿の宝物室,ルーブル美術館のアポロンの間,ミュンヘン宮殿宝物館などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む