針江遺跡(読み)はりえいせき

日本歴史地名大系 「針江遺跡」の解説

針江遺跡
はりえいせき

[現在地名]新旭町針江

針江集落東方の水田地帯にある弥生時代前期から平安時代にかけての複合遺跡。昭和五三年(一九七八)以降、国道一六一号バイパス工事に伴う発掘調査で南北一五〇〇メートル・東西四〇〇メートルを測る広大な遺跡であることがわかった。遺物の分布状況から針江川北遺跡・針江北遺跡・針江中遺跡・針江南遺跡の四遺跡に細分される。針江南遺跡からは町内最古の弥生前期の壺が出土し、打製石鏃とともに鉄剣形磨製石剣や石包丁・小形柱状片刃石斧などの石器、弥生後期の田下駄も見つかっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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