普及版 字通 「鈿」の読み・字形・画数・意味
鈿
13画
[字訓] かねかざり・かいかざり・かんざし
[説文解字]
[字形] 形声
声符は田(でん)。〔説文新附〕十四上に「金なり」とあり、(華)は華勝(かしよう)、黄金の髪飾りをいう。金や青貝で器具を飾る螺鈿(らでん)も古くから行われ、中山王墓や洛陽金村墓からは、豪華な遺品が多く出土している。
[訓義]
1. かねかざり、かいかざり、金や青貝を飾りとして細工して加える。
2. かんざし。
3. 首飾り。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕鈿 久志(くし)、、介豆留(けづる) 〔名義抄〕鈿 フサグ・チリバム・ケヅル・サラヒ・カネノハナ・ツタフ・カサムシ・カサムス 〔立〕鈿 フサク・カネノハナ・クシカザル・クハフ・ナツクル・ハタタカラ・タハム・ヌリモノ・ミツ・クツル・チラシモノ
[語系]
鈿・田dyenは同声。田田(でんでん)はものの崩れ倒れるようなさま。また、まるい蓮の葉が相連なるさまなどをいう形況の語。金華のそのようなさまのものを、鈿という。
[熟語]
鈿椅▶・鈿瓔▶・鈿▶・鈿胯▶・鈿盒▶・鈿合▶・鈿車▶・鈿尺▶・鈿針▶・鈿粟▶・鈿朶▶・鈿帯▶・鈿螺▶
[下接語]
遺鈿・花鈿・玉鈿・金鈿・釵鈿・珠鈿・翠鈿・青鈿・飛鈿・芳鈿・宝鈿・瑶鈿・螺鈿
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報